2021年「田舎で暮らしま専科」編集だより | |
2021年12月号(375) | |
●11月からの下見や契約等による方々への移動は景色を堪能しながらの気分転換も兼ねるので気持ち良いものでもあります。それこそ早朝から日暮れまで走り回っている事もありますので車の長時間運転がキツイ事もありますが、この時期の紅葉や、峠付近を走っている時の遠くを見通す景観を見ると、疲れを吹き飛ばすような感覚すらあるものです。
![]() また、次の予定時間までに余裕がある場合には、通りがかりの日帰り温泉に寄って汗と疲れを流し落とす事もあります。こういった楽しみも地域移動が多い仕事ならではの楽しみや息抜きでもあります。 そんな移動の多い弊社業務ですが、やはり最近のガソリン価格高騰の影響が直撃しています。地域によって差がありますが、1年前はレギュラーで1L当たり130円程度だったようですが、最近は160円程になっています。同様に灯油価格も上がっていますので、今年の冬はお財布に厳しい年になりそうです。思い返してみると、コロナ騒ぎ真っ盛りだった昨年には、経済活動や人の移動が自粛により停滞した為に原油消費が減ったとの事。その為に原油貯蔵タンクが満タンになり、輸送タンカーが接岸出来ずに海上をウロウロしているというニュースがありました。 今回は原油産出国の生産調整のなかで世界の経済活動が回復基調になり、急激な需要が価格高騰の原因なのだろうと思われます。こういったエネルギー資源は物流や、その先にある一般消費物等にも影響します。 一昔前、デフレの象徴と言われた牛丼チェーンの牛丼ですが、最近値上げになった事が話題になりました。暫くは物価動向が気になる生活になりそうです。 ●名号温泉「うめの湯」休業 新城市方向に出かけた時の楽しみが1つ無くなってしまいます。 新城市名号の国号151号線添いにある日帰り温泉施設「うめの湯」が11月末で休業するとの事です。地元住民でつくる組合により運営されてきましたが、昨今の客足減少、経年劣化や配管腐食等の設備維持等の負担が大きかった様です。 地元民の話では、支援者が現れれば再開させたいとの意向もあるそうです。 塚水は奥三河カントリーを引き継いで事務所が新城市にあった2010年に、うめの湯(と湯谷温泉のゆーゆーありいな)を頻繁に利用させてもらっていました。 事務所を犬山市に移転させてからも、新城市に行った際の時間がある時は寄らせてもらっていました。そんな思い入れもあるので今回の休業は寂しくもあります。 ●農地の売買と地籍調査 本誌コメント欄の「地目」が「畑」または「田」になっている土地は農地法による規制があり、農業に従事していない人が購入するには農地法3条(営農)もしくは5条(農地転用)の許可が必要になります。農地法3条は農地を耕作目的で農地として購入する場合で、農地法5条は農地を農地以外に転用する目的で購入する場合に必要な許可申請です。 許可の基準や審査期間は各市町村毎に異なるので地元の行政書士を通じて農業委員会へ申請するのが一般的です。しかし「農業振興地域・農用地区域」内にある農地は原則として農地法5条申請が許可されませんし、市街化調整区域内の農地を宅地として転用利用することも原則できません。農地法によるこういった規制は、農地売買を制限することで農地を守り自給率低下を防ぐ目的があるのですが、山間部の耕作放棄され荒れていく農地を目にすると有効に機能しているとは思えない面もあります。数年間放置され雑草や雑木だらけになった農地は行政が実施する地積調査等で雑種地や原野、山林に地目変更される場合があります。農地法で守っている農地を地積調査で簡単に非農地化してしまう縦割り行政の対応に理不尽さを抱かずにはいられません。 過去に、某地域で行われた地籍調査で売買対象地の農地が原野等に地目変更されそうになった際、土地所有者様へ異議申し立てをしてもらい農地のままにしてもらったことがあります。地目変更されると、売買対象地へ移住した方が新規で農業資格を取得する為に必要な農地面積(下限面積)を満たさなくなり、農地所有権を取得できなくなってしまうのです。地籍調査の際は農地売買が困難にならないよう、中途半端な面積の農地を残さないよう農地法を考慮した対応をして欲しいものです。 |
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2021年11月号(374号) | |
●2017年からの民法の一部改正の成立と2020年4月1日からの施行により不動産業も契約内容等で変化がありました。民法の一部改正はその後も行われており、次の施行日である2022年4月1日では成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。したがって2022年4月1日時点で18歳、19歳はその日から法律上は大人としての扱いをうける事になります。 今回の民法改正により成人とみなされる18歳からは以下の事が出来る様になります。 1)親の同意なしで契約 契約行為(ローン・クレジット・携帯電話・不動産売買や賃貸等)が親権者(法定代理人)の同意なしで行えます。逆に、これまでは18歳、19歳の人が親権者の同意なしで高額な商品を購入した場合には、未成年を理由に契約の取り消しが可能でしたが、これからは契約行為に対する責任が伴います。 2)10年有効パスポートの取得 未成年者のパスポート取得は有効期間が5年のもので、且つ親権者(法定代理人)の発給同意が必要です。 今回の施行により18歳以上は親権者の同意無しで10年有効パスポートの取得が可能です。 3)性同一性障害の性別取扱変更審判 家庭裁判所への性別変更の審判申し立ての年齢制限が20歳から18歳に引き下げられました。 他にも、結婚に関しては女性の結構年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女ともに18歳から結婚可能と揃えられました。 逆に、引き続き20歳からの制限のままのものとしては飲酒・喫煙・競馬競輪等の投票権の購入、養子を迎える、大型・中型運転免許の取得などです。また、国民年金・特別自動扶養手当についても20歳のままです。 今回の改正施行について一番影響がありそうなのは契約行為だと思われます。契約行為については公序良俗に反するものや契約相手方が法人で消費者側を一方的に害する契約を除き、“契約自由の原則”が尊重されます。一度交わした契約を解除するのは時間・労力・費用等の損失が伴う場合もあります。会員の皆様にもこの年頃のお子様やお孫様がいらっしゃる方も多いかと思われます。 “ウマい話には裏がある”と言われますが、申し込みや契約についてはよく考えて、時には身近な人に相談してから行う様、先人として助言等して頂くのが宜しいかと思います。 ●シマシマ模様の検証(山形県編) 2019年12月の会報(No.351)で、愛知県農業総合試験場の検証にてシマウマ模様が吸血昆虫の飛来を抑制する可能性があるとの論文が公開された話を紹介させて頂きました。 その論文に着目した米沢牛の産地・山形県小国町にて同様に黒い繁殖牛に白い塗料でしま模様を描いて吸血虫の接近を防ぐ検証が行われたとの記事を見かけました。検証母数が少ないながらも、県置賜総合支庁主導の検証でも「頭を振る」や「足踏みをする」など虫に対する忌避行動が、他の牛に比べて約4〜8割少ないことが確かめられたそうです。 ]吸血昆虫は家畜にとってストレスや病気媒介の原因となります。放牧等をするうえでは昆虫接近を完全に排除する事は困難です。塗料そのものが問題無ければ、防虫対策として比較的低コストですし、異なる地域で同様の検証結果が得られたという事はそれなりに有効性もありそうです。こういったアイデアは他の地域や飼育種でも前向きに検討を進めてもらえればと思います。 ●家庭菜園スペースのある物件特集 今月号の14番から25番は家庭菜園スペースのある物件の紹介です。問い合わせ頂く御客様の要望で多いものの1つとして、畑や家庭菜園などの作物の育成と収穫を行いたいというものが多いです。その為に広い敷地の物件に対しての資料請求や問い合わせが多いですが、広い敷地で(且つお値打ち)なものは農地付き物件(地目が田畑)が増えてきます。 農地の所有権移転には農地法の許可申請が必要で、住民票の移転を伴う居住や営農計画の明示、市町村毎に定められた農地の下限面積(1000〜3000u)を満たすなどの条件が必要となってきます。家庭の事情で住民票の移転が出来ない、下限面積を満たすだけの農地が揃えられない、そんなに広い面積は管理できない等の理由で断念される方も見られます。 今回紹介します物件は菜園スペースがある物件で、地目が農地(田畑)ではありませんので所有権移転には許可申請が不要です。よって購入時のハードルがグッと下がる事になります。元々の農地ではありませんので野菜作りをするうえでは先ずは土作りから始める必要がありますが、時間や手間をかけて育成収穫した季節の野菜や果物が食卓に並ぶ事で日常の食生活を楽しんで頂ければと思います。 |
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2021年10月号(373号) | |
●山林売買に際して地主様宅で打合せをした時の事です。梅雨時や秋など、雨の多い時期はヤマビルが多いので山に入る時には対策が必要、との話になりました。ヤマビルは陸に住む吸血性のヒルで、山野の比較的湿気の多いところに生息しています。 ヤマビルは動物が出す二酸化炭素や熱(体温)、振動などで相手を察知して近づくそうです。皮膚の柔らかいところにとりついて吸血を始め、満腹になったら地上に脱落して隠れます。吸血中は血液凝固を阻害するヒルジンという成分を吸血口からだしているので、血が止まり難くなります。 地主様の話では、山林の中では足元からだけでなく上から落ちてくる事もあるそうです。恐らくは立木の枝を通じて上に上がったヤツがいるのでしょうが、油断できない感じです。 また、地主様の家は山林に近い事もあるせいか、庭先にも潜んでいる事もあるそうで、玄関先で飼っている愛犬が芝の上で寝ている時にヒルの被害にあった事があったそうです。(それ以来、愛犬は芝のうえで寝ずにコンクリートの上で寝るそうです) 後から気づいたのですが、庭先にも潜んでいるというのは事実だった様で、その地主様との打ち合わせ後に次の目的地に移動して物件下見をしていた際、何気に足元を見たらズボンの裾が血だらけになっていました。その日は打合せや下見等で山野に入らない事もあって、足首が露出する、長さの短い靴下を履いていたのですが、全く気づかないあいだに足首から吸血されていた様でした。 近年、山野へのハイキングの他にキャンプブーム等で自然の多い場所へ行き来する人が増えました。秋はスズメバチも狂暴化する時期ですので山野に入る時は注意が必要ですが、ヤマビル対策としては次の様にします。 [服装]長袖・長ズボン着用で肌の露出を少なくする。上着の裾をズボンに入れる、ズボンの裾を靴下に入れるなどして、裾の内側からの浸入を防ぐ。 [山野行動中]ザックなどを直接地面に置かない。(木にひっかける) 地面に直接座ったり手をついたりしない。休憩時にヒルが衣服についていないかチェック。 [噛まれた場合]ヒルが皮膚にとりついている場合、力づくで剥がそうとせずに忌避剤や濃い食塩水で流し落とす。または火傷に注意しながらライターやタバコの火をヒルに当てる。 季節柄、山遊び等で自然に触れ合うには良い時期です。ヤマビルも対策をしていれば恐れるものではありません。 ●詐欺的ダイレクトメールに御注意 オレオレ詐欺がいまだに横行している事はニュース記事等で知るところですが、ネットの世界でもE−Mail等でアカウントを乗っ取るためのサイトへ誘導させようとするものが送られてくる事があります。 弊社のメールアドレスは一般に公開している為に、セールスメールの他にも詐欺的なメールが数多く送信されてきます。大概は通販サイト、電子マネー、クレジット会社の名前を偽ったもので、メール内に仕込んでいる誘導先アドレスをクリックさせて詐欺サイトを開かせて、ユーザー名・パスワード等を入力させようとします。詐欺グループはそういった方法で入手したアカウントを使って物品や金銭を詐取します。E−Mailの場合、メールヘッダー部を見ると正規サイトからではないと思われる痕跡を見つける事は可能ですが、慣れないと難しいものです。 こんな時は慌てず騒がず、メール記載のアドレスをクリックせずに、正規のサイトからログインして確認する事をおススメします。または、メールタイトルを検索サイトで検索する方法もあります。詐欺メールであれば、警告しているHP等に行きつく事が多いです。インターネットやソーシャルメディアは便利ですが、それを悪用する人もいますので御注意ください。 ●郵便の配達サービスの一部変更 今年会報の5月号(No.368)の編集だよりにも記載しましたが、10月より郵便法改正に伴う日本郵政の郵便物配達サービスの変更が行われます。 弊社及び会員の皆様に直接関係する事として、10月2日より普通郵便およびゆうメールの土曜日配達を休止する事、配達日数を1日程度繰り下げるというものです。これまで資料請求ハガキを利用された方、物件資料を郵送受取り希望される方が関係します。これを機会に、PCやスマホ等でインターネットを利用されている方は弊社HPの資料請求フォームからの物件資料請求、およびメールでの物件資料受取りを積極的に利用される事をおススメ致します。 資料請求はメールで直接連絡頂いても結構です。弊社取り扱い物件にはお値打ちなものもあります。時には購入申し込みが殺到してタッチの差で商談が決まる事もありますので、郵便事業者の影響を受けにくい手段を利用して頂いたほうが良い場合もあります。 |
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2021年09月号(372号) | |
●コロナ禍のなかで開催に賛否両論があった東京オリンピックですが、無事に全日程を終えて終了しました。出場された選手の方、各国チーム関係者、運営に携わった裏方の方、ボランティアとして支えてきた方、本当にお疲れ様でした。 新型コロナ騒ぎにより1年延期となり、今年に入っても騒ぎは収束せず、今年も開催出来ないのではないかとさえ思ったほどです。そんな中で開催に踏み切ったのは(賛否両論ありますが)政治や運営に関わる方々の決断だと思います。ちなみに、4年毎に行われるオリンピックが過去に中止になった事が2回ありました。そのいづれもが世界大戦によるものです。もしも、今回のオリンピックが中止されていれば、新型コロナが世界大戦に並ぶほどの世界的災事の象徴的な状況として現在と未来の人々に記憶・記録されていた事でしょうね。 人の出入りや移動について規制の多い大会でしたが、そんな中でこれまでのオリンピックと違ったのが選手達によるソーシャルメディア(Twitter、Facebook、YouTube、Instagram等)を活用した情報発信が活発に行われた事かと感じました。従来はマスコミ報道を通じて選手の事、大会実施中の内容、関係者のコメント等を知るだけでした。近年のソーシャルメディアの発達によりマスコミ報道とは別に、選手・関係者によるコメント付きの写真・動画等による情報発信が活発に行われていました。より選手や現場に近い情報であったり、選手たちが思ったり感じた事を知る事が出来る訳です。 今回来日された選手・関係者は自由な観光も出来ませんでしたが、コロナ騒ぎが収まった後に、改めて日本に来て観光等を楽しんでもらいながら、日本文化を情報発信してもらえればと思います。 ●知らないうちに法令違反 自分の所有地で、木の伐採・家屋増築・倉庫建築など。何気に行いがちな行為ですが、知らないうちに法令違反をしている可能性があります。事例としては以下のものが挙げられます。 1)地域森林計画対象民有林区域の木の伐採 2)自然公園法区域内の木の伐採・造成・建築 3)農地(地目田畑)の建築物の建築 4)宅地敷地内の大型倉庫等の建築 1番は森林法に関する規制で、山林が広がる地域は該当します。区域内の立木を伐採する際には事前の届け出が必要です。 2番の自然公園法ですが、特別地域に入っていると事前の許可申請が必要です。 3番は農地法で、農地に建築物・工作物を設置する場合は事前の許可申請が必要です。 4番は都市部でやりがちですが、自宅の敷地内に大型倉庫や車庫を建築する場合、建築確認申請が必要となる場合があります。 物置も外部から荷物の出し入れを行える(人が内部に入らない)程度の大きさであれば建築物扱いされませんが、人が入るほどの大きさとなると建築物扱いされる可能性大です。また、ガレージであっても“建築物”と認められれば原則、建築確認が必要です。 法令条例を熟知するのは難しい事ですが、知らず知らずに行った行為の結果、後日、是正措置の対象となりますので注意が必要です。 ●水辺の物件・週末キャンプ用地特集 今月号の10番から25番は水辺(川・沢・池)に近い物件、週末キャンプ・山遊び用途向けの物件の紹介です。現地案内での御客様とのやり取り、メールや電話等による要望にて、お探しの物件に関する希望条件を伺う機会は多いです。 その中でもよく出る希望の1つとして『敷地内に川や沢がある(もしくは近い場所にある)』というものがあります。水が流れる環境が身近にあるというのは癒しの効果も期待出来ますので求める方が多いのも理解しております。ただ、こういった水辺がある(水辺に近い)物件というのは不動産物件全体からすると非常に少ないというのが現実です。また、利用用途(例えば家屋建築)によっては法令条例の規制や地形的な要因も考慮する必要がありますので、希望条件に沿う物件としては更に少なくなる可能性もあります。 あと、昨年からのキャンプブームにより、そういう目的の方との希望条件の類似性も見られる様になりました。 そこで、取り扱い物件の中から今回の特集物件を紹介させて頂く次第です。 水辺物件は、物件から川・沢・池が50m以内にあるものを選んでみました。また、キャンプ用途向けのものは周辺に民家が少ないものを重点的に選んでいます。 写真やコメントだけでは現地の状態を伝えるのは難しいです。御興味がある物件がありましたら資料請求して現地を下見して頂けると幸いです。 |
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2021年08月号(371号) | |
●7月半ばの某日、新型コロナウィルスワクチンの集団接種に行ってきました。今回は1回目です。先に接種していた両親や友人知人の話を聞くと、接種部の腫れ、倦怠感、微熱が出るなど副反応は色々ある様です。 当日は会場入りしてから出るまでは約30分弱かかりましたが、殆どが待ち時間です。受付と接種の順番待ち、接種後の経過観察の待機です。接種そのものは「こんなもんか….」という状況でした。接種後の副反応ですが、塚水の場合は接種部の張りにより腕が上げにくいなぁ、という感じのみで、熱や倦怠感などはありませんでした。接種翌日に御客様の案内予定もあったのですが、案内対応にも支障は無くヤレヤレです。8月に2回目を予定しています。2回目のほうが副反応が大きい様ですので、ちょっとドキドキしています。 ワクチンの接種は抗体を作る事により感染症の予防を目的としたものです。 いわゆる重症化を防ぐもので、コロナウィルスの感染そのものを防ぐものではありません。よって、ワクチン接種してもリスク軽減・感染防止の為に当面はマスクやソーシャル・ディスタンスの継続が必要であるかと思われます。そうは考えつつも、早期の日常生活の回復を願うばかりです。 ●道の駅したら 今春、新城市から設楽町に向かう国道257号を行き来する際に施設建設中の状況もあり、何か出来るんだぁ〜、と見ながら通り過ぎていました。7月上旬、同じ国道を通った際に道の駅が完成おり、出入りする人と車がありましたので塚水も寄ってみました。 ![]() 主に、食事をする食堂、買い物をする特産物販売、郷土品の見学スペース、日本酒作りの体験施設などがあります。 新東名高速の新城ICから車で30分前後、設楽町役場から車で8分ほどの距離です。国道257号沿いですのでこの界隈の移動ルートにある便利さもあります。 おでかけの際には休憩等で立ち寄ってみてください。 「道の駅したら」 〒441−2302 愛知県北設楽郡設楽町清崎字中田17-7 電話:0536-63-0120(代表) 開館時間:9時〜17時 (12月〜2月は 〜16時30分) ※敷地内施設により営業時間にズレがあります。 ●スズメバチ対策 自粛ムードは続きますが、昨今のキャンプブームや日常のお出かけ、草刈り作業等も含めて郊外での活動が増えてくる時期です。屋外活動の際に注意すべきものの1つとしてスズメバチがあります。特に秋口の繁殖期が最も攻撃的になります。登山・ハイキング等を含め行楽先で被害にあわないために襲撃されにくい対策と、万が一遭遇した時の対応策について記載しておきます。 ◇襲撃されにくい対策 蜂は黒いもの(色の濃いもの)に向かう習性があります。黒やダーク系の色の服装は出来るだけ避けて白系又は薄い色の服がおススメです。流石に全身白づくめというのは難しいと思いますので、白タオルを持参しておくのも有効です。また、香水や整髪料も蜂を刺激する場合があります。使用する場合は無香料の化粧品を利用しましょう。 ◇遭遇した場合 気持ちは急いで逃げ出したいものですが、頭を低くしてユックリその場を離れましょう。都合良く叩き落した場合でも、踏みつぶしたりしてはいけません。スズメバチの毒には仲間を集めるフェロモンが含まれている為、仲間を呼び寄せる恐れがあります。 ◇万が一刺されたら 刺されたところに毒針が残っていたら、毒針を抜き取る。傷口を水道水・冷水でよく洗い流し毒液を絞り出すようにします。口で吸いだすと口内の傷から毒素が体内に入る危険性があるのであまりおススメできません。ポイズンリムーバー(毒液を吸引する道具)を所持していればそれを使いましょう。 塚水は11年前、南信州の某物件の現地契約の際にキイロスズメバチに瞼と手を刺されました。空家になっていた家屋ですが、換気口に巣を作っており、気づかないまま近くをウロウロした為に攻撃を受けた次第です。また、物件案内時にマムシが傍を通っていた事もありました。仕事柄、自然多いところに行きますのでポイズンリムーバーを携帯する様にしています。ちょっとした対策ですが被害の軽減には有効です。 |
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2021年07月号(370号) | |
●先月号にて、高速道路走行中のエンジントラブルが発生したことを書きました。後日、自動車整備場へ修理の為に持ち込みましたが、担当者の話では金属摩耗によるガタツキ音で部品交換よりエンジン交換のほうが早い状況との事。その担当者からは車検の際に足回り他の劣化も指摘されており、今回の件で車の買い替えを勧められた次第です。走行距離が22万キロ弱で、一度、エンジン載せ替えも経験した愛車でしたが限界の様です。ここで引退させて次の車に乗り換える事にしました。下見や契約等、車が無いと仕事になりませんので早々に次の車の契約を済ませ、5月末には納車となりました。(代車が無かったので、車が使えないあいだは色々と不便でしたね)今度の車は荷物が多く載るように1BOXタイプで、狭い悪路でも走るように軽自動車4WDです。軽4駆は田舎不動産業の弊社には必須です。
●地鎮祭 ネット掲示板の書き込みですが興味深い話がありました。“書き込みの主(男性)”は(家屋建築の際の)地鎮祭に対して不要と考えている人ですが、嫁(奥様)が地鎮祭を推進する考えだそうで、その事に対する愚痴交じりの話でした。 日本は古来より多神教の概念があり、八百万神(やおよろずのかみ)がいるとされています。地鎮祭は『地の神様』に対しての、土地の利用と工事の無事を祈る儀式でもあります。書き込み主は現実主義者の様で、冠婚葬祭については不要という考えです。(お金の出費や休みの日に立ち会う事に対する無駄意識や、問題が起こった時は地鎮祭実施の有無ではなく発生した問題に起因する原因がある事を述べていました) フォローする書き込み者は、『何かあった時に地鎮祭をやらなかったからと言われるのを防止する』、『(家屋建築の出費に比べて)数万円の事だから』、『家を建てる際のイベント(と経験)』と地鎮祭に対して肯定的な意見が多く見られました。その様なコメントの中で、クスっと笑いながら感心したのが『土地の神じゃなく嫁を鎮めるための儀式だと思ってやればいい』というコメントでした。 概念としての見えない『神』という存在に対してではなく、目の前に存在する『嫁』に対して揉め事(トラブル)を起こすな、という説得が現実主義者と思われる“書き込み主”に効果がありそうなコメントでした。結局、そういった意見の結果として地鎮祭をおこなったのかどうかは不明ですが、不動産業務に関わる者として興味深いやり取りでした。 その様な書き込みの流れの中で地鎮祭に関連してコメントされていたのが『津地鎮祭訴訟』の事でした。これは三重県津市で市立体育館建設の際に行われた地鎮祭をめぐって、憲法第20条に定められた政教分離原則に反するのではないかと争われた行政訴訟です。1965年に市の体育館建設起工式が現場で行われた際、市の職員が式典の進行役となり、神社の宮司らが神式に則って地鎮祭を行い、市長が神社に対して公金から挙式費用を支払ったそうですが、これに対して市議会議員が出訴したそうです。最終的には1977年の最高裁判所判決まで至ったそうですが、最高裁判決は原告請求棄却に至りました。判決の概要は、政教分離原則は政治と宗教の関わり合いを全く許さないとするものではなく、関わり合いが相当とされる限度を超えて援助・助長・促進又は圧迫・干渉する行為を制限するためのものと解するべきというものでした。 いわゆる“目的効果基準”という判断との事です。 冠婚葬祭等の是非が一個人や家族レベルの事であれば限定される関係者で済む話ですが、行政レベルになると利害関係者が多くなって面倒な事です。人それぞれの意見があり、実施有無どちらに転んでも反する意見の人はゼロではないでしょう。そんな人間のやり取りを神様という存在はどう見ているか興味深いですね。 ●心理的瑕疵のガイドライン 不動産取引において、心理的瑕疵(事故物件)というのがあります。いわゆる、自殺・殺人(他殺)・変死・事故死といった類が発生した不動産です。この様な不動産については買主や借主に対して告知事務が必要ですが、(都市伝説に類する噂ですが)事故物件に短期に人を住まわせる事でクリアにされ以降告知しない、といった事を行っている業者もあるらしいです。 この様な状況に対して、不動産を管轄している国土交通省にて検討会が設置されてガイドライン(案)が策定されました。今回、それに対してパブリックコメント(意見募集)が行われています。 基本的考えとして、以下の事項について告げるべき内容・範囲としています。 (1)他殺、自死、事故死その他原因が明らかでない死亡が発生した場合 (2)自然死又は日常生活の中での不慮の死が発生した場合 家庭内において発生しうる自然死・転倒事故等に起因するものは告知の対象にはならない様です。まだまだ議論の最中ですが、これまで各自判断のお任せだった状況に対して標準ガイドラインが作成されるのは良い事です。 |
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2021年06月号(369号) | |
●どうも塚水が高速道路を走ると車のトラブルに見舞われる確率が高い様です。5月某日、岐阜県中津川市の物件下見と別荘物件への御客様内覧を終えて、夕方の予定の為に中央自動車道にて事務所に戻る時の事です。多治見ICを越えて内津峠PA付近の登り傾斜に差し掛かる時にアクセルを少し踏んだ際にエンジン付近から異音が聞こえました。 それまで時速100k程で走っていたのですが、突然パワーダウンに陥り、アクセルを踏んでいるにもかかわらず車の速度がみるみる落ちて時速40k程までになったのです。エンジンは停止していませんでしたが、バックミラーを見ると後ろから大型トラックが迫っており、危うく追突される勢いでした。(この時、車が停止する最悪の可能性も脳裏をよぎりました。追突を避けてくれたトラックの運ちゃんに感謝です) エンジンは停止していませんでしたので慎重に運転しながら、高速を降りてからも突然止まっても問題無いように裏道を使いながら、何とか事務所まで戻る事が出来ました。 翌朝、近くの整備場にもっていきましたが、馴染みの担当者から『これは金属摩耗によるピストン部のガタツキによる音ですね。いつエンジン停止するか判らないので、危険ですから乗らないほうがいいです』との事。部品交換というレベルの話ではないとの事なので車の買い替えを決断する事になった次第です。この車に乗る様になってから5年半ほどで走行距離は約12万キロ走りました。昨年春先には冷却水漏れを原因としたオーバーヒートによるエンジン破損もありました。(2020年5月号の会報編集だよりのネタになりました) この時も高速道路走行中でした。その前に乗っていた車も雨天時の高速道路走行中にエンジン停止を経験しました。(雨水がエンジン電気系に入ったのが原因) ガタガタ山道でのパンクなど小さなトラブルはともかく、エンジン絡みのトラブルは高速走行中に集中している様です。 高速道路上は原則として駐停車禁止です。 事故や故障等によりやむをえず停車する場合は、路肩や路側帯に寄せて、ハザードランプや三角表示板、発炎筒などで後続車へ合図します。また、通行車両に注意しながら車から離れ、ガードレールの外など安全な場所に避難してから道路添いに設置されている非常電話や携帯電話を使って道路管制センターへ連絡する事になります。会員の皆様もお出かけの際は十分に御注意ください。 ●物件下見に行かれる際に.... 気になる物件があった際、事前に弊社へ資料請求して頂き、送付します物件資料の地図を参考に現地へ行かれるかと思います。判りやすい地図を心がけているものの、近隣に目印となる建築物・工作物が無かったり、カーナビ等の住所検索で出てこない物件も多々あります。特に山林物件の場合は周囲も山林で分岐路に目印や標識も無かったりする事もありますので地図を作るうえでも難しいものです。(都市部であれば、●●ビルの隣り、とか▲▲郵便局の向かい側といった案内説明も可能なのですが) 一般的に、現地等に行く際にカーナビを使うのは有効な手段ですが、目的地設定する際に手間のかかる場合もあります。 カーナビ等で目的地設定する場合、よく使うのが“住所検索”ですが、住所検索では設定出来ない物件の例として売地(家屋が無い土地のみ)や別荘地物件が多いです。これは現地に住民票を移転して居住していない為に住所番地としての登録がなされていない為です。 弊社が推奨しているのが(カーナビにより対応有無がありますが)“マップコード”による目的地設定です。このマップコードですが、(株)デンソーが開発したもので、緯度経度を6〜12桁の数字で表記したものです。 お使いのカーナビが対応していれば、目的地設定のメニュ画面にマップコードが選べます。そこから弊社物件資料(インフォメーション)に記載のマップコードを入力して頂ければ一発で目的地設定が可能です。緯度経度をベースにしたものですので、現地の家屋有無に関係なく利用出来ます。ちなみに、紛らわしい名称として地図MAPPLE(マップル)に関連する“まっぷるコード”というものもあります。こちらは観光情報誌等に記載の番号で、緯度経度等ではなく観光地や施設を独自の番号で管理しているものです。マップコード未対応のカーナビを所有の方には、事前に弊社とEメールによるやり取りが出来る様であればGoogleマップやYahooマップで目的地の場所を示したアドレス(URL)をメール送信する対応も可能です。弊社HPのフォームやメールによる資料請求の際にその旨ご連絡頂ければメール返信の際に対応させて頂きます。 スマホ等でそのアドレスを開いて頂ければ電子地図にて物件の場所が表示されますのでカーナビ設定時の参考や、スマホによるナビにてご利用頂けるかと思います。お出かけ時のイライラ軽減のお役に立てれば幸いです。 |
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2021年05月号(368号) | |
●昨年、不動産仲介した御客様の勧めもあって自分のマイナンバーカードを作成しました。御客様からは住民票や証明書が市役所に行かなくても最寄りのコンビニ等から取得出来るようになるので便利だからと勧められたわけです。 仕事柄、不動産仲介業務をする際に売主様・買主様には住民票・戸籍・印鑑証明書等の取得をお願いする事が多いのですが、塚水個人は不動産売買や他用件で証明書等を必要とする機会が無かった事もあってマイナンバーカードを使う機会が全くありませんでした。折角作ったのだから、このままカードを机の引き出しの奥で眠らせておくのはイカン!と考え、カードリーダーを購入して、今回の令和2年度の確定申告を電子申請で行ってみました。今年もコロナの影響で申告期限が4月15日に延長されていましたが、3月下旬のとある日に申告を済ませる事ができました。 これまでの申告は国税庁HPにある申告書作成ページにアクセスして所定のフォームからポチポチ入力して、整形された書式を印刷。それを管轄の税務署(小牧税務署)に郵送していました。これが今回は電子申請となったので、郵送する手間が省ける様になった訳です。電子申請に合わせて指定ソフトの導入やバージョンアップ等の環境構築が必要なのですが、この環境構築に小一時間悩んでしまいました。(指定された環境条件に合致しているかのチェック画面で、なかなか合格出来ない) それらを何とか対応させて、ようやく申告書作成画面で本来の作業に進むわけです。 実際の申告書作成作業の前のハードル(環境構築)が思ったより高いというか面倒だったという印象でした。結果的には無事に申告作業は完了しましたが、1年後の申告の際には更にソフトのバージョンが上がっていると思いますので同じ苦労をする事になりそうです。こういったシステムも徐々に改善されて使い勝手も良くなるだろうと思いますが、新しいものに移行を促す際には敷居を低くする事が大事ですので、役所側も積極的に改善してもらえればと思います。 ●郵便の配達サービスの一部変更 日本郵政のニュースリリース発表ですが、郵便法改正に伴うサービスの見直しが2021年10月以降にあるそうです。会員の皆様に直接関係する事として、10月2日より普通郵便およびゆうメールの土曜日配達を休止する事、配達日数を1日程度繰り下げるというものです。これまでポスト投函してから翌日に配達されていた地域において配達日が1日遅れます。例えば、月曜日に引き受けされ、翌日火曜日に配達されていたものが1日遅れの水曜日配達となる可能性があります。 また、土曜日配達が休止しますので、その場合は翌週の平日まで配達される事を待たなければならなくなります。 会員様からの資料請求について、資料請求ハガキを使われる方は更に要注意です。御客様が投函したハガキが弊社に届くのに1日遅くなり、弊社が発送した物件資料が御客様に届くのが1日遅くなりますので、合計で2日遅くなる事になります。(土曜日配達休止の条件が加わってくると、更に遅くなります) 日本郵便も民営化により営利企業となりましたのでコスト負担に関連して法律改正に伴うサービス内容の見直しが随時行われる事になります。 こういったサービス変更の影響を受けない為に、資料請求等については弊社HPの資料請求フォームもしくはEメールによる請求、物件資料の電子データによるメール送付を積極的に利用して頂ければ幸いです。なお、日本郵政の土曜日配達休止と配達日数の繰り下げは普通郵便およびゆうメールに対してだそうで、ゆうパック・ゆうパケット・レターパック関係・速達・書留関係は土日休日も配達し、お届け日数についても変更は無いそうです。 他にも速達料金の引き下げがあります。サービス見直しの内容が気になる方は最寄りの郵便局にお尋ねください。 ●固定資産税の通知 この時期、不動産を所有されている方の元に市町村から固定資産税の納税通知が届いています。不動産を所有すると必ず納税通知が来るのか、というと必ずしもそうではない場合もあります。一般的な土地もしくは家屋の所有に関する納税通知(固定資産税の課税)については大きく2つの基準値(線引き)があります。1つは同一市内に所有する資産の課税標準額の合計がある一定の額を下回る場合、課税されないこととなっています。 この一定の額を免税点といいます。(土地30万円、家屋20万円) もう1つは課税標準額から規定の税率で計算された固定資産税額の合計が1000円未満の場合も課税されない事になっています。農地や山林は固定資産評価額(=課税標準額)が低く抑えられていますので、面積次第では所有していても固定資産税がかかっていないという事があります。もしくは、別荘を所有していて、家屋には課税されているが土地が非課税になっている場合もありますが、上記の免税点などの考え方によるものです。 |
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2021年04月号(367号) | |
●日中ぽかぽか陽気の日も増えて、お出かけしやすい季節になりました。物件の案内等で山林に入る機会も多いのですが、特に奥三河地域は昔の植林政策の影響で杉が多く、帰る頃には目が痒く、クシャミと鼻水が酷い状況です。案内中はマスクもしていますが、山林の中に入るとあまり関係が無い様です。花粉症は辛いものの、都市部に居るよりも山の中にいるほうが気持ちが良いですね。森林浴気分を実感すると共に、塚水の場合は日ごろの運動不足を再認識する山登りでもあります。これから夏に向けて山林物件の案内も増えますので、体調を整えて走り回りたいと考えています。
●ホームインスペクション 3月某日、弊社にて仲介する愛知県内の古民家にてホームインスペクション(住宅診断)が行われました。依頼主は買主様で、予め問題箇所を把握して、売買後の修繕計画を立てておきたいとの考えです。現代建築物を想定した住宅診断の検査項目と検査内容に対して古民家の診断では大なり小なり問題点が出る事が想定されますが、そういった事も承知のうえでの実施となりました。診断当日は塚水も現地に立ち合い、依頼主である買主様同席の元で診断士の方が作業を行いました。実は5年度程前にも岐阜県の物件でホームインスペクションに立ち会った事がありましたので今回は2回目です。前回の家屋は現代建築のもので、築14年程のものでした。インスペクションですが通常は3時間程の作業だそうです。塚水が最初に経験した岐阜の物件でも、ほゞその位の時間でおわったのですが、今回は11時に開始して終わったのが19時前で、塚水は別件予定もあって途中離席しましたが、昼食時間を挟んで実に8時間弱の作業でした。点検口から屋根裏に上がったり、畳を外して床下に潜ったり、今回は見ているだけでも大変な作業です。 ![]() 診断結果は後日報告書として依頼主へ提出されますが、この日の作業終了時に総括として幾つかのポイントについて診断士の人が説明をしてくれました。予想したとおり、古民家ですので重大ではありませんが幾つかの問題点も見つかりました。診断士の人がデジカメ写真を見せながら解説してくれた中の1つとして、床下にある太い材がありました。天井の梁に使われる様な太さの材が床下に使われていたそうです。柱や床に多少の傾きはあるものの、総じて家屋の状態としては悪くないとの事。診断士曰く、久しぶりに良いものを見た、このままメンテナンスしながら使っていって欲しいと締めくくっていたのが印象的でした。仲介する立場としてもこれまで大事に使われた古民家ですので、これからも大事に使って頂ければ嬉しい限りです。 ●田舎のパン屋さん 過去に仲介した買主様から数年ぶりに電話がありました。売買した時はお仕事の関係で直ぐには移住出来なかったのですが、改めて近況を伺ったところ2016年に移住され、今は曜日限定でパン屋をやっているとの事。連絡を頂いた後日に、ちょうど近くで用事もあったので、足を延ばして寄ってみました。 久しぶりでしたのでジックリ近況を伺いましたが、2018年に地元の熱い要望でパン屋を開業したそうです。他にも移住してから釣りや日本ミツバチ養蜂を始めたそうで、田舎暮らしを満喫している様子です。仲介した塚水としても非常に嬉しいです。折角の機会でしたのでパンも幾つか買わせて頂きましたが、どれも素朴な味でとても美味しく頂きました。特に揚げないカレーパンは印象的です。 東栄町役場やとうえい温泉から車で6〜7分の場所ですので、機会があればお立ち寄り頂けると幸いです。 ![]() ピッコロパン屋 住所:東栄町大字下田字三ツ石66 営業日: 金・土曜日のみ 営業時間:10:00 売っているパンは日によって変わります。 パンは120円からお手頃な価格で買うことができます。 また、その日のパンが全て売れたら営業終了しますので早めの来店がおススメです。 |
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2021年03月号(366号) | |
●2月に入って、朝晩は冷え込みますが日中は比較的天気良く寒さも和らぐ日が続いたかと思えば、急な寒気団の来襲による冷え込みや降雪と、なかなか春の訪れはスンナリといかない様です。それでも着実に春は近づいている様子で、近所の梅の木には蕾(つぼみ)も見られる様になりました。 本来は冬季の現象である『三寒四温』ですが、春先で使われる事が定着している様子。塚水も天候や気温の推移を見ながら、愛車のタイヤをスタットレスからノーマルタイヤへの履き替えの時期をうかがっています。 3月は別名『弥生』、木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる)が短くなったのが由来だそうです。草木の生命の息吹を感じるには好適な季節です。密にならない郊外へお出かけの計画をたててみてください。 ●公簿面積と実測面積の違い 弊社に限らずですが、不動産物件の資料等において面積というと主に2種類の表記があります。1つは『公簿面積』、もう1つは『実測面積』です。『公簿面積』は法務局に登記されている不動産登記簿に記載されている面積です。『実測面積』は実際に測量された面積ですね。御客様と話をするなかで、法務局という御役所にて管理されている不動産登記簿なのだから、面積についても精度と信頼性のあるシッカリしたものでしょう?と思われている方もおられます。 実はその精度については大きなズレがある事もあります。誤解があるのは致し方の無い事で、私も不動産業務をしていなければ同様に考えていた事だと思います。不動産登記簿の面積については明治初期頃の未熟な測量技術に基づいた面積がおおもとになっております。また、当時は面積を過小申告して税負担の軽減もしたという事例の話があったそうです。その為、近代の測量技術で土地を測量すると数uといったレベル以上の面積のズレが出てくる事もあります。この『公簿面積』より実際の面積が広いのを『縄伸び(なわのび)』、実際の面積が狭いのを『縄縮み(なわちぢみ)』と言っています。 これまでの経験から、主に山林や農地でその誤差が大きい様に感じています。山林で1万uを超える規模になってくると2倍3倍の『縄伸び』は経験則上、割と多く、話しに聞くなかでは10倍の縄伸び地もあったそうです。この面積の問題や、土地所有者や土地境界の明確化を目的として全国的に『地籍調査(国土調査)』という事業で解決していこうと進められています。主に市町村が主体となって行っている事業で、費用は国県市町村にて負担して行っています。昭和26年から行われているそうですが、管轄の国土交通省HPによると、令和元年度末の時点で全国平均52%ほどの進捗だそうです。都道府県別で見ると東海地方の各県は進捗率が悪い様です。 仲介業者の立場としては、『地籍調査』が終わっている地域の不動産は扱いやすいのでこういった事業は是非とも進めて欲しいところですが、実際には、市町村の予算確保や土地所有者がハッキリしない、相続している子や孫がその土地の事が何も判らない、所有者が遠方におり立ち合いが困難等の問題もあり、なかなか進まない地域もある様です。地籍調査の進行具合については各市町村の地籍調査担当部署にて最新状況が確認可能です。 ●山遊び・週末キャンプ用地特集 今月号の14番から25番は山遊び用途や週末キャンプ用途向けの土地を集めてみました。昨年からのキャンプブームにより週末キャンプ目的の問い合わせが増えております。 お問い合わせ頂く御客様の条件に合う物件もなかなかに少ないのですが、価格や環境等の面でお手頃なものを仲介物件の中から選んでみました。先月号の会報編集だよりにも書かせて頂きましたが、御希望条件を100%満たす物件というのはなかなかありません。そこで、希望条件に優先順位を付けて頂き、優先度の高い条件を中心に不動産探しをして頂くのがおススメです。 御客様の御話を伺うと、ブームもあって民間キャンプ場はどこも予約でイッパイだったり、利用者の増加で人と人の距離も近くなっているとの事。不動産の購入となるとそれなりの費用も必要ですが、自身の所有地であれば予約無しで気ままに利用出来ますし、私有地ですので第3者の立ち入りも制限出来ます。日常生活で溜まりがちなストレスを森林浴や自然の音を聞きながら癒やす場として、家族や仲間とワイワイ楽しくすごす思い出作りの場として活用を検討して頂ければと思います。 新規物件として掲載しています本誌13番の売地も特集物件同様に楽しめる場所ですので併せて資料請求・下見して頂ければ幸いです。ちなみに、維持費という観点での固定資産税ですが、地目山林は固定遺産税の計算の元となる評価額が安価に設定されておりますので、同一市町村内に他に不動産所有が無ければ免税点を下回る事もある為、固定資産税通知が来ない事も往々にしてあります。所有負担が少ないというのもメリットです。 |
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2021年02月号(365号) | |
●2020年末、先月号の会報編集が一段落する前後に積雪の予報もあり、慌ててスタットレスタイヤに交換するなど、慌ただしい年末を過ごしました。ここ2〜3年は暖冬が続いており冬もあまり積雪の多いところへ行かなかった事もありノーマルタイヤのままで乗り切る事もありましたが、流石に今シーズンは無理と判断してタイヤ交換をした次第です。 弊社事務所のある犬山市は標高50m程度の場所ですので積雪があっても大した事はありませんが、ニュース報道では大寒波と共に特に日本海側を中心に大雪と積雪による交通渋滞(停滞)が報じられる状況でした。大雪で立ち往生した場合、寒いのでエンジンをかけて暖房をとる事が多いですが、この場合に怖いのが一酸化炭素中毒です。 積雪によりマフラーが雪に覆われてしまうと排ガスが車内に逆流してくる可能性があります。対策としてはマフラーが雪に埋もれない様に除雪する事ですが、より良い方法としては寝袋(冬山用)や毛布・カイロ等を使用して寒さを凌ぎながらエンジンは止めておく事だそうです。(排ガス対策&燃料をもたせる) ただ、一番良いのは大雪が予想される地域や日にちに出かけない様にしてトラブルに巻き込まれない事かと思われます。この時期、積雪のある場所への外出は十分に御注意ください。 ●田舎不動産探しの夢と現実 昨年9月にひょんな事から久しぶりにTVに出る機会がありました。(塚水が先代より奥三河カントリーを引き継いだ2010年以来でした) 流石にTVの影響は多大で、放送以降に電話やメール等で田舎暮らしの問い合わせを多数頂いています。また、昨今のインターネットの動画サイトの影響もあり、キャンプが流行っているため、御自身で好きに遊べる山林が欲しいとの問い合わせも増えました。 田舎の不動産に興味をもって頂ける事は非常に嬉しい限りですし、こういった事を機会に田舎の良さを知ってもらい、ゆくゆくは田舎への移住等も前向きに検討して頂ければと思います。そんななかで、問い合わせされるお客様と希望条件等について話を伺っていると田舎暮らしや田舎不動産について誤解されていると感じる事もあります。これはマスコミ報道が良い面だけを紹介する弊害でもある為、仕方のない部分でもあります。過去の会報でも書きましたが、以下、誤解されがちな事項を挙げてみます。 ■田舎は何でも安い■ 日用品も含め、一般的には田舎のほうが物価は高い様です。田舎はお店が少なく選択肢が限られますし価格競争が無いので市街地よりも価格は高めです。特に食料品が顕著で、価格や品揃えなど都市部のほうが充実しています。田舎ではDIYや家庭菜園等、自分で工夫して生活すれば安くできるというのが本質です。近所付き合い等で農家の方と親しくなると出荷規格に合わない野菜がおすそ分けで頂ける事があります。こういった事が安さを誇張させる事例でもあります。 ■人間関係に疲れて田舎へ行きたい■ 家屋が密集する都市部において、騒音や匂い等のいざこざから始まった御近所トラブルに疲れての移住相談もあります。家屋の距離は田舎のほうが離れますが、人間関係については田舎のほうが濃密になります。寄りあいや清掃活動・祭り事などの共同作業などは地域住民として生活する限り避けて通れません。むしろ都市部にいるほうが人付き合いは少ない場合もあります。どうしても都市部から離れない場合は、選択肢の1つとして管理会社にて管理されている別荘地があります。管理費の負担はあるものの、別荘地内の管理は管理会社が行ってくれますので、住民同士の共同作業は最小限ですみます。また別荘地は周辺集落とも独立していますので祭り事などの古くから継続さえているイベント事も殆どありません。 ■公共交通機関のある田舎を希望■ 田舎では車が必須です。公共交通機関(バス・電車)が無いわけではありませんが、あっても本数が少なく使い勝手は決して良いものではありません。しかも将来的に過疎が進めば廃線になる可能性もあります。 これらを含め、希望を伺うと以下の条件が挙がってきます。 @敷地が100坪以上で畑ができる A上水道がきている Bリフォームしなくてよい家屋 C川・沢・池等の近くで景色が良い D都市部近辺から1時間程の距離 E近隣家屋と離れている F予算500万円位 G出来れば駅バス停近く 全てを満たす条件はほぼありません。その様な物件があれば塚水が欲しいです。(笑) 弊社よりおススメしているのは、希望条件に優先順位を付けて、優先度の低いものは代替手段を模索する事です。 不動産探しは“ご縁”もありますが、そのハードルを上げすぎない事も重要かと思う次第です。 |
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2021年01月号(364号) | |
●新年明けましておめでとうございます。本年も『(有)奥三河カントリー』と『田舎専科』をご愛顧頂きますよう宜しくお願い申し上げます。昨年は新型コロナウィルスの世界的流行に振り回された1年でした。日本は(予防的措置としても)マスクや手洗いをする習慣が比較的高い国民性でもあったためか欧米に比べて感染者数や重症化・死亡者数の割合は低めでしたが、志村けんさんや岡江久美子さんなど著名人の方々が亡くなる報道を目にすると“単なる風邪”では済ませられない思いがしました。 また、感染拡大防止の一環として春先より推進された家で過ごす『STAY HOME』、『3密を避ける』といった活動、その後の経済活動推進の為の『GoTo●●』活動も行われています。STAY HOMEにより経済活動への悪影響も出た為、旅行宿泊・飲食業界を中心としたGoToによる景気回復策となりましたが、不動産業界も景気影響を受けやすい業界の1つです。 同業者と情報交換していても賃貸管理や新規戸建でかなり悪影響が出たそうです。弊社事務所の隣で40年以上親子2代にわたり営業していた個人飲食店が昨年11月に閉店するなど身近なところでも景気悪化を感じるなかで、弊社が無事年越し出来るのも会員の皆様の御支持、同業パートナー、業務をサポートして頂ける書士の方々の支援、そして何よりも家族の支えがあってのものです。 そんな新型コロナも未だ収束のメドはたたず、一部の国でワクチンの接種が始まったばかりです。 日本でのワクチン接種の時期について、現時点では明確になっていませんが、政府の公式発表では2021年前半までには全国民が接種出来るように製薬会社との交渉や開発支援を行っていくとの事です。1年延期された東京オリンピック・パラリンピックの行方とも併せて、暫くは状況を見ていく事になりそうですね。 ●カフェあかとんぼ 弊社仲介にて田舎暮らしをされる方の中には事業を営まれる方もおられます。民宿や農園の他に、2016年にオープンされた新城市川合の『カフェあかとんぼ』さんもその1つです。 ![]() 三遠南信道・鳳来峡ICより国道151号を北へ5分程のところにある白い外観が一際目立つ建物です。この辺りを通った方は目にした事があるかと思います。 塚水は物件下見や現地案内等で近くを通る事もありますが、昼時は次の予定の移動となる為、時間が合わずこれまで立ち寄る機会が少なかったのですが、最近、時間に余裕があって久しぶりに顔出しも兼ねてお店を訪れました。 この時期は三遠南信道路の工事関係者やツーリング中の人も見られ、お昼時も繁盛している感じです。最近の店主おススメはイチボステーキやリブロースカットステーキだそうで、塚水も早速頂きました。 他にもパスタ・カレー・フライ定食等もあります。昼時はドリンクも付いてきます。 店主おススメは季節や仕入れによって変わってくるそうですので、次は何があるか楽しみです。同方面にお出かけの際には御利用頂けると幸いです。 なお、休みは不定休だそうで、逐次TwitterやFacebook等のSNSで告知されています。PCやスマホをお持ちの方は予め御確認をお願い致します。 ●不動産に関する税制軽減措置の延長 不動産の所有や売買について色々な税金負担があります。不動産業界としても売買される御客様の負担軽減と不動産流通の円滑化を目的として政府に対して嘆願書等により税制改正への要望を出していますが、令和3年度の税制改革に関しての要望結果について以下の速報がありました。 以下の記載事項は国会での法案可決により正式決定されるものですので現時点では参考程度になさってください。 @土地売買に係る登録免許税の軽減税率の据え置きの2年延長。 A不動産取得税に係る特例措置の3年延長(税率、課税標準の特例措置) B住宅ローン減税の控除期間の延長措置の適用期限の延長 C災害ハザードエリアからの移転促進のための特例措置の創設 他の規制緩和等を含め、詳しくは国土交通省HPに令和2年度の税制改正概要として資料がありますので興味のある方はそちらを参照ください。 |
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